フコキサンチンの正しい基礎知識
フコキサンチンは褐藻やその他の不等毛藻に存在する色素で、葉緑体が光合成を行う時の補助色素として機能しています。
褐藻類中のカロテノイドの大部分がこの成分です。
カロテノイドとは黄橙・赤・赤紫色を示す色素のことで、主にニンジンやトマト、カキなどに含まれます。
1990年頃から盛んに大学の研究所や食品総合研究所などで、研究や試験が行われています。
近年になってフコイダンの機能性の最も重要な要素に関する部分は、フコイダンに含まれている色素のフコキサンチンであるということが注目されています。
そのため、非常に高額な値段で販売されることが多くなってきました。
フコイダンは1970年頃から研究が始まり、昆布やもずくなどに含まれる特殊な成分として1995年頃から注目を集め始めました。
海草のぬめりに多く含まれています。
インターネットなどの情報の中には、フコイダンの中にこの成分が微量に含まれていると説明されていることがありますが、これは大きな間違いです。
この2つの成分は抽出方法が全く違い、フコイダンは熱湯つまり水分に溶かして取り出します。
一方のフコキサンチンは脂質に溶かして取り出しますが、この成分の分子の安定性は極度に悪く、時間の経過とともに速いスピードで崩壊していきます。
身体に良いものと分かっていても製品化や実用化は難しいのが現実です。
これから研究がさらに進んで未知の多い物質ということは、未来に期待できる物質ということも言えるので期待も大きく膨らみます。