注目度の高い健康成分フコイダン
古くから体にいいとされる食べ物はいくつもありますが、日本では海藻も体に良いと考えられてきましたし、納豆の様に粘りのある食べ物もよいとされてきました。
フコイダンはそれを裏付けるかのような成分のひとつで、日本ではおなじみの昆布やわかめ、モズクを含む褐藻類に含まれている食物繊維のひとつです。
これはとりわけ海藻のネバネバした成分を構成するもので、牛乳を凝固させたりお菓子やジャムにプルプルとした質感を与える食品添加物のペクチンにも含まれています。
このように比較的身近にある成分が注目を集めるようになったのは、1996年に日本癌学会において制がん作用があると報告されてからのことで、がん細胞の自滅を促す効果に注目が集まっています。
フコイダンは悪性腫瘍に対する効果への期待が非常に高い成分ですが、それ以外にも多くの効果が報告されており、血中のコレステロールを低下させる効果や、胃粘膜の保護、胃潰瘍の治癒を促すといった消化器への効果が代表的なものです。
ところが、この成分は非常に特殊な水溶性食物繊維のため、吸収率を良くしようとして分子を小さくすることが難しく、効果には未知数な部分が多いのも実情です。
とはいえ水溶性食物繊維は血圧や血糖値を正常に保つことにおいて効果がある成分なので、サプリメントを試してみたいと考えるかもしれません。
もしサプリメントを探すのであれば、低分子化されていることにこだわらず、腸での吸収が良い物を探すのがよいでしょう。